抜毛症とはなんですか？

抜毛症（トリコチロマニア）は、自分の髪の毛や体毛を無意識のうちに抜いてしまう症状です。多くの場合、ストレスや不安、緊張などの感情が引き金となり、毛を抜くことで一時的な安心感を得る癖が形成されます。意思の問題ではなく、脳や心の働きが関係している医療的な疾患です。

抜毛症は治りますか？

抜毛症は適切な治療やサポートによって改善・回復が可能です。
治療の中心となるのは、心理的なアプローチです。認知行動療法や習慣逆転療法を行うことで、毛を抜くきっかけを理解し、代わりの行動を身につけていきます。
また、症状によっては、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることもあります。抜毛衝動を駆り立てる緊張感や不安感の軽減に有効な手段です。
専門家のサポートを受けながら適切な方法で治療に取り組むことで、改善を目指せます。

家族や周りの人はどのように支えるべきですか？

抜毛症を発症した人に対して、寄り添う姿勢を見せることが大切です。
抜毛症は意志の問題ではなく、心の状態が関係する症状です。
責めずに、安心して話せる環境をつくることで、本人が「治したい」と思えるきっかけになります。